曝露とは?

耐候性試験は、「屋外曝露試験」と「人工光源を用いた促進耐候性試験」とに大別できます。

屋外曝露試験
屋外にサンプルを設置し、実際の天候の影響を見る方法
自動車や建材などに用いられるプラスチック、ゴム、金属、塗料などは、屋外で長期に使用されると変形、変色、サビなどの劣化を起こしてしまいます。 そのため、これらの材料は長期耐久性が必要であり、屋外環境下でどのように変化するか、どのくらいもつのかを把握しておくことは非常に重要となります。この試験を曝露試験といいます。
JIS Z2381(大気曝露試験方法通則)においても、「曝露試験とは、開放及び遮蔽大気環境下で材料及び製品を曝露して、それらの化学的性質、 物理的性質及び変化を調査する試験」と定義されています。

【利点】市場での劣化を比較的精度よく再現できる

【難点】長期間を必要とする

人工光源を用いた促進耐候性試験
太陽光・温度・湿度・降雨などの屋内外の条件を人工的に再現し、
劣化を促進させ、いち早く製品・材料の寿命を予測する方法

【利点】短期間で評価できる

【難点】市場での劣化を精度良く再現することが難しい

屋外曝露試験と促進耐候性試験をうまく併用しながら精度を高めていきます。

暴露じゃないんだね!

こんなことありませんか?

劣化にも様々な種類があります。これらは曝露試験を行うことで、どのくらいの期間、どのような状態に曝されると劣化するのか原因を把握することができます。
製品のトラブルを未然に防ぐための対策として、またトラブルが起きて困っている…など研究や開発のお手伝いもしておりますのでぜひご相談ください。

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黄変

黄変

剥がれ

剥がれ

艶びけ

艶びけ

メッキピット

メッキピット

しみ

しみ

サビ

サビ

チョーキング

チョーキング

割れ

割れ

変質の主な原因

では、劣化にはどのような原因があるのでしょうか?
時間の経過だけでなく、紫外線や熱といった自然環境が影響してきます。

変質の主な原因

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黄変
黄変
プラスチックや塗膜などが部分的、または全体に初期の色から変化し、黄色く変色する現象。熱や紫外線による劣化、
材料内部からの成分析出等により発生。
剥がれ
剥がれ
塗膜などの付着力が失われ、鋼鈑、プラスチックパーツ、下塗塗料などの素地や塗膜界面から剥がれる現象。
艶びけ
艶びけ
時間の経過とともに、顔料や樹脂などが劣化し、塗膜の光沢がなくなり、艶が退ける現象(光沢値低下)。
メッキピット
メッキピット
メッキ皮膜の表面にできる巨視的な穴。発生の促進因子としては、水、ハロゲン、酸、ほこりなどがある。
しみ
しみ
塗膜表面などに酸性・アルカリ性物質、水、溶剤、鳥のフン、樹液、手入れの際のコンパウンド、ワックスを長時間付着させておくと、時間の経過とともに、塗膜を傷めたり、固着して変色(汚れ)が発生する現象。
サビ
サビ
大気や水分中の酸素等の作用で金属表面に生じる、酸化物や炭酸塩などの皮膜。鉄の赤さび・黒さび、銅の緑青など。
チョーキング
チョーキング
塗膜中の成分が、光・熱・水などにより劣化を生じて表面に露出し、粉状になり、ツヤがなくなる現象。
割れ
割れ
塗膜、プラスチック、ゴムなどに割れ目ができる状態で、光・熱・水・溶剤などにより、硬く脆くなった状態が、熱や冷却によるショックに耐え切れずに発生する現象。